常連さんの憂鬱

皆さんは「富士そば」をご存知でしょうか?
富士そばHP

僕がお昼を食べに週2・3回は通っている超高級店です。
※本当はとってもリーズナブル
おそらく、少なくとも4年くらいは通っています。職場の近くにあるんでね。

で、この「富士そば」は”そば”か”うどん”を選べるんです。
※皆さんご存知の通り僕は”うどん派”です
食券を出す時に「そばとうどん、どっちにしますか?」と聞かれるのですが、店員さんによっては・・・

「そばで良いですか?」って聞いてきます

いやいやいや、おかしいでしょ、その聞き方。
何で決め打ちやねん!!

「俺のこと好きっしょ?」

って言う男くらい腹が立つぜ!腹が立ちすぎて原監督になっちゃうかもな!!
名前に”そば”と冠した「富士そば」だけに、”そば”に自信があるのか、”そば”を注文する人が多いのかはわかりませんが、そんな聞かれ方をした時、僕は食い気味で強めに、

「うどんで!」

と、言い放ちます。

そんな行きつけの「富士そば」に最近異変が起こりました。
先日、いつものように半笑いで食券を出すと・・・

「うどんでよろしいですか?」

と聞かれるようになりました。
どうやら僕の顔を覚えられたようで、「あの人はいつも”うどん”だよな」とインプットして頂いたようです。

そうです、僕は常連さんに昇格したのです。

「いつもありがとうございます!」とか、「またお願いします!」等と声も掛けられるようになり、内気な僕も次第に心を開くようになりました。

そんなある日、たまには違うものを食べようと思いまして、
約2万種類あるメニューの中から僕はカツカレーをチョイーッスしました。
※本当は20種類くらい
食券を出すと、店員さんが満面の笑みでこう言いました。

「うどんでよろしいですか?」

僕は一瞬パニックに陥り、自分が何を購入して、何を主食にしているのか分からなくなりましたが、なんとか正気を取り戻し、
「あっ、いや、その、今日はカレーなんです・・・」と伝えると店員さんも焦って、「し、失礼しました!少々お待ち下さい!!」と若干気まずい雰囲気に・・・

きっと店員さんは僕が入店してこう思ったに違いない・・・

「あっ、いつもの爽やかな青年じゃないか!彼はそう・・・うどんだ。根っからのうどん人なんだ!客商売で大切なのはコミュニケーション!会話や挨拶を交わすことで客にとって普通の店が”特別”な店に変わるんだ。そうなれば客は間違いなく通い続けてくれる!この業界に生きて20年、私が身で覚えたこの方程式に間違いは無い!よしっ、彼のことをちゃんと覚えてますよアピールだ!彼はうどん、彼はうどん、彼はうどん・・・」

「うどんでよろしいですか!!」

僕:「(うどん以外、頼みにくくなったぜ・・・)」


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コメント

  1. コバヤス より:

    はい、あのお兄さんね。また鴨せいろが券売機からなくなってたんで聞いたてみたら
    鴨南蛮買えばせいろで出してくれるそうです。
    なかなかやりよるなあと。

  2. なる より:

    コバヤスさん>
    ほぉ~、鴨南蛮を買えば鴨せいろに!
    お客のリクエストに応えてくれるってわけですね。
    じゃ、今度は「うどんとそばのハーフ&ハーフ!」って頼んでみて下さい(*゚ー゚)/ソレハムリー

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