ライブレポート｜そら壱

今回の舞台は“池袋アダム”である。
前回やった時に音が良かったので、僕にとって好印象なライブハウスなのだ。
そして今回のイベントはPropella-Shaftさん（以下プロペラさん）の主催で、
イベント名は「しゃ～しかばってん、よかろうもんっ！！」である。
プロペラさんは福岡出身のバンドであり、
“ほっすぃ”が観に行ったライブに偶然プロペラさんが出演していたのだ。
そこでプロペラさんに一目惚れした“ほっすぃ”が司令塔となり、
“そら壱”がこのイベントに参加する事ができたのだ！でかした“ほっすぃ”！！
イベント名を翻訳コンニャクすると、、
「うるさいけれど、良いでしょ奥さんっ！！」という意味合いである。
どんなイベントになるか楽しみで鼻血が出そうだ。

アダムに着くとすでにプロペラさんが準備をしていた。
そして、すでに酒を飲んでいた。さすがプロペラさんだ、、
ライブのリハーサルではなく、打ち上げのリハーサルを先にやっているようだ。恐るべし、、
そんなプロペラな皆様はとてもフレンドリーで、
どこの馬の骨かもわからない僕らを温かく迎えてくれた。

今回の出番は最初のバンドがキャンセルになった為、“そら壱”が先鋒に繰り上がったのだ。
そして、開場からライブスタートまでの間、僕らは“揖保の糸”について熱く語り合っていた。
「ん？何やら良い香りが、、あっ！？あんな所にラーメン屋さんがっ！！」
そうなのである。プロペラさんの粋な計らいでお客さんにラーメンを振舞っているのだ！！
尚且つ、焼酎までも無料でサービスしているのだ！！
何て太っ腹なんや、、さすが九州男児や、、
僕はノドから手が出る勢いで焼酎に手を出そうとしたが、
「歌を歌う前に飲んじゃダメヨ～」と釘を刺されまくった。
だが、そんな事を言っているメンバーはさり気なく酒を飲んでいる、、プチいじめだ。
僕がらいおんハートの持ち主じゃなかったら、引きこもっているところである。

ナンダカンダで時が経ち、いよいよイベントスタートである！
一曲目はキャッチーなイントロで御馴染みの“必要十分条件”である。
曲の終りの方でシールドが抜けた“たくや”の急いでシールドを差し込む姿が、
いまだに目に焼き付いて離れない。焦ったね、“たくや”。
二曲目の“STAY”は“ほっすぃ”の警報からスタートである。
台本にはなかったが「しゃ～しかばってん～！！」と雄叫びを上げてみた。
今回はMCをしっかり考えていなかったので、浮き足立ってしまった。
次は新曲“SpotLight”である。初のマイナーな曲調である。
さらに、“ほっすぃ”の初コーラスもあるのだ！！
“たくや”のベースから始まり、順調に演奏がスタートした。
Cメロでの三羽カラスの掛け合いも上手く行ったが、
間奏で僕はオモチャ売り場の子供の様にお母さんではなくリズムを見失っていた！！
その結果、大事な決めでミスしてしまった。
次の“FLY”でも僕は最後の重要なギターソロでピカソ的な音を出してしまった。痛っ！！
失敗のショックを隠しつつMCをはさみ、“目指す男”から“マイナスプラス”へと進む。
無事に演奏も終了し、“そら壱”は先鋒の役目を終えたのである。

その後、実力派＆個性派なバンドのステージに酔いしれる。
僕は我慢していた焼酎を片手に既に良い気分になっていた。
そして、ラストの登場はプロペラさんである。 さすがの猿飛だった、ノリノリで見させてもらった。
皆が楽しそうに演奏しているのが印象的で、とても良い感じである。
演奏のクオリティも高く。メロの音使いも個性的で面白い。
こんなイカシタバンドと対バンできるとは光栄である、ナムコである。
そして、終始ラーメンの芳しい香りに包まれたイベントも無事終了した！
打ち上げではプロペラさんやスリーズ“佐々木さん”と話ができてヒジョーに楽しかった。
最後までプロペラさんは親切で、終電の無くなった僕と“たくや”を家に泊めてくれたのだ！
なんて良い人たちなんだ、、まさに平成のナイチンゲールである。

みんな頑張ってる。
描いたものに少しでも近付こうと努力している。
決して楽な道ではないが、後悔したくないから歩き続けるのだ。
だからバンドマンは素晴らしい、音楽は素晴らしい。
音楽に限らず、僕は少しでも多くのそんな人達に出遭っていきたい。
素敵な人達と触れ合う事で、僕もステキになるに違いないからだ。
この道の先にはどんな人たちが待っているのか？
楽しみで鼻血が出そうだ。

みんな輝いてる。
そこに希望があるからね。

文：なる