とがったナイフ。

相変わらず朝は慌しく。
もう少し早く起きられればホットミルク片手に小鳥達に朝の挨拶をするところなのだが、僕にそんな余裕は無いのだ。寝癖頭を七三にセットして、電車くんとのいつもの待ち合わせ場所に急ぐ。
JR線乗り換えのホーム。ホームの端を目指して歩いている僕に声がかかる。「おはようございまーす」、40代のおじさんだった。誰だ？見たことあるようなないような･･･「こういう者です」、そのおじさんが僕に見せたのは、素敵なマジックではなく、警察手帳だった！
警察っ！？
俺、何かしたっけ？さっきの電車で痴漢？盗撮？窃盗？信号無視？替え玉受験？どれも覚えがないぞ！なんだ！親孝行しない罪か！仕事中にブログ書いてる罪か！どうすんの？どうすんの、俺！？
「お仕事ですか？」←そ～です。「どちらまで行くんですか？」←恵比寿です。「危ないもの持ってないですか？」←は？。「最近、物騒じゃないですか。危ないもの持ってないですか？」
ア・ブ・ナ・イ・モ・ノ？
102歩譲って、本当に危ないものを持ってたとしても「はい、持ってます」って言うわけないやん！持ってないよ！良く見てよ！俺、手ぶらノーブラじゃんっ！！
「持ってません」というとそのおじさんは去っていった･･･なぜ警察は僕に声をかけたんだ？こんなに沢山の人がいるというのに。僕はそんなにギラギラしているのか？三十路にして「とがったナイフ」になってしまったのか！！
で、危ないものって何よ？
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