アコギ・エレアコのビビリについて

「ピッチャービビッてる!ヘイヘイヘイ!」

ベンチから野次が飛び、マウンドのカズヤはびっしりと汗をかいている。

無理もない。
8回ノーアウト満塁、打席にホームラン王のニッタを迎えているのだから。

「ボール!」

ノーストライク、スリーボール。
ストライクが入らない、完全にカズヤはニッタにのまれていた。

また野次が飛ぶ。

「ピッチャービビッてる!ヘイヘイヘイ!」

そしてカズヤは運命の四球目を投げた。それも、ニッタの大好きな内角高めに・・・

「もらった!」

ニッタが鋭くバットを振り抜いた次の瞬間!

さて、
今回は「アコギ・エレアコのビビリ」についてのお話です。野球の話しではないので、球児のみんなは素振りでもしててね♪

ビビッてんじゃねーよ!
最近、J45さんがビビッてるんです。”ビビる”と言っても怖気づいているわけではありません。むしろ彼は強気です。

”ビビる”というのは、ギターの弦を弾いたときに、弦がフレットに触れて「ビリビリ」と余計な音が鳴ってしまうことを言います。

僕のJ45さんからそんなビビリが発生していたのです。そこまで酷いわけではなかったのですが、気にすると気になるというかね。

色々と調べてみると、
ビビリの主な原因として考えられるのは、ネックが反っていたり弦高が低すぎたりなど。
あと、細い弦を使っていると、太い弦より弾いたときに振れ幅が広いのでフレットに当たり易くなり、ビビリが発生しやすいと。

なるほど。

でも、僕は標準の太さの弦を使っているので、その点は大丈夫。

その時はそう思ってました・・・

ギターを診てもらおうと思いまして、伝説のリペアマン”フォリ先輩”の楽器屋を訪ねました。

僕:「ども、ご無沙汰してます!」

フォリ先輩:「ん?チミは誰だっけ?」

父さん、フォリ先輩は相変わらずです。

j45さん
フォリ先輩に診てもらったところ、ネックは反っておらず、弦高も低すぎないと。
で、フォリ先輩に聞かれました。

フォリ先輩:「弦は何使ってんの?」

僕:「えっと、あの緑の箱で、普通の太さのやつです。」

フォリ先輩:「緑の?あぁ、あのムックの横にいる化け物か。」

僕:「いやいやいやー、それはガチャピンっすよー!しかも化け物って、一応恐竜らしいですよ、見た目はベジタリアンっぽいっすけど。」

フォリ先輩:「ん?緑の箱って、細い弦だよね?」

僕:「へ?」

フォリ先輩:「だって1弦の太さが.010とかでしょ?」

僕:「そうっすよ!ぜ、全然細くないじゃないっすか!」

フォリ先輩:「ハァ、、これだからお前は”えなりかずき”と”ふかわりょう”を足して二で割ったような顔だって言われるんだよ。」

僕:「(言われたことないっす・・・)」

フォリ先輩:「アコギの弦の太さの標準は1弦が.012なのだよ!明智君!!」

僕:「うっそーーーん!!」

衝撃の新事実(俺の中で)、
【アコギ・エレアコの弦の太さの標準は1弦が.012!!】

全然知りませんでした。
僕はエレキギター感覚で弦を選んでました。エレキだと主に.009とか.010の太さの弦が主流なんです。

それで僕がいつも買っている緑の箱の弦をよーく見てみると、
「Extra Light(訳:めっちゃ細いよ)」って書いてありました(汗)。

うわぁ、、

僕は細い弦を使いながら、「トニー!もう指が痛いよぉ!」などと泣き言を言っていたのか・・・

弦が太くなればそれだけ押さえ易さ・弾き易さも変わるわけで、、もちろん音も。

「こりゃ、アコギの勉強やり直しですわぁ~(情けない)」

ピック選び、4年に一度のオリンピック
あとフォリ先輩に言われたのは、
明日のためにその2:「柔らかいピックを使え!」です。

ピックにも硬さがありまして、僕は常にカッチンカチンでゾックゾクするような硬いピックを使ってました。
硬ければ硬いほど、弦を強く弾いてしまうからビビリ易いと。
なるほど。

そして最後に言われました、
明日のためにその3:「もっとギターに優しくしろ!」です。

「充分優しく接してるっす!」と口ごたえすると、「それは偽りの優しさだ」と一蹴されました。
そもそも弾き語りの人は感情の盛り上がりと共に、ギターも強く弾き過ぎる傾向があると。
親のカタキじゃないんだから、と。

もっと手首を柔らかくして、優しく弾きなさいと。

ふむぅ、、たしかにその傾向はあるかもしれん。さすが先輩だ、勉強になるぜ。

これらの有難いお言葉を頂き、それを踏まえて弦とピックを買いました。
そうそう、フォリ先輩はいつも値段を安くしてくれるんです。発する言葉は厳しいですが、実はとても温かく優しい人なんです。

「また冷やかしに来ます」と僕は精一杯の悪態をついて家に帰りました(笑)。

レモンオイルでフキフキン

まずは言われたとおり優しくしようと思いまして、
弦を張替える前にレモンオイルでフキフキしました。レモンオイルはギターの保湿みたいな感じです。あんまり塗り過ぎてもダメですが、たまに使ってあげると喜びます。

ペグがユルユル
あと、ペグが緩くなっていたので、ドライバーで締めようと思ったところ・・・
ネジが永遠に回り続けるんです。
なんかネジの役割を果たしていないようです、またフォリ先輩に診てもらわないとな。
でも、弦は付けられるので大丈夫です。心配しないで下さい、母さん。

無事に弦の張替えも完了。

太い弦に慣れるようしっかり弾き込みたいと思います。
要は練習ですよね、先輩。

ということで、まとめます。

アコギ・エレアコのビビリに悩んでいる方は以下を、参考になれば幸い。
・ネックが反ってないかぃ?
・弦高が低すぎやしないかぃ、母さん?
・弦が細すぎやしないかぃ?
・そういえばわしのメガネを知らんかね?
・ピックをやわらかくしたらどうだぃ?
・そもそもあんた、強く弾きすぎちゃいますの?もっと優しく!
んな感じです。

いやぁ、世の中知らないことだらけだぜ。


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コメント

  1. あゆっち より:

    フォリ先輩はツンデレですね(笑)

  2. なる より:

    あゆっち>
    まさにツンデレやね。ツンデレの先駆けやね、ツンデレパイオニアやね。

  3. ひらく より:

    ひらくのオキニは
    エリクサーのライトのフォスファーブロンズのロングライフ。
    お値段2100円なり。
    ひらくの二日分の生活費が
    ライブのたびに消えていきます。
    (そんなに数こなしてないけど。。。)
    でもオラはエリクサーの虜です。
    なる君も一度使ってみては?
    (新曲でけたので聴きに来てくなんしょ。)

  4. なる より:

    ひらく>
    エ、エリクサー!!
    そんなセレブな弦を使っているとは、、さすがやねぇ~。でも、2100円は高いよねぇ~、言うよねぇ~。ただ、「良い!」って噂は各方面から聞いてるから、今度宝くじが当たったら買ってみるわ!
    あと、新曲!聴きに行くわー♪

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